物語はある女性が父親の日記を介して彼の人生を語ることから始まる。

 彼は幼いときから人間を信じていなかった。それと同様に愛を信じなかった。愛していたのは唯一の家族である母親だけ。そして彼が人間に恐怖と嫌悪をつのらせるほどに母親へ強く依存するようになった。

 しかし事件は起こる。

 彼は母親を殺した。彼自身の手で彼自身の意志で殺し、さらにはその死体を食らった。

 やがて彼は運命の相手と出会い、娘をもうける。失った母親のぬくもりを求めるように彼は妻と娘を愛した。

 けれど彼はその愛ゆえに苦しめられることとなる…………



2020年11月東京文フリにて頒布、2021年5月東京文フリでも頒布予定

イベント会場では1000円、BOOTHでは1200円で販売