とある漁村での言い伝え。
「よく魚が上がる夜は、蔵に近寄らず、蔵に背を向け眠ること。
夜は海の神様が、蔵の中の魚を一匹逃す。
四季が巡って逃げた一匹が群れを作った頃、群れはまた海の神様のところへ訪れる。
その群れを私達は頂いているの。だから静かに次の群れを数えながら眠りなさい。」
そんな言い伝えを守れなかったを守れなかった、1人の若者がいた。