当サイト初投稿作品です。アメリカには古き良き時代のクルマを修復・再生させるだけにとどまらず、ボディシェルは往年の姿そのままにエンジンとトランスミッション、ブレーキ、物と場合によってはサスペンションとインテリアに至るまで最新鋭のアイテムに化粧直しして現代の道路環境にもマッチしたクルマに大改造・大変身させる「レストモッド(Restoration and Modernizing)」または「レトロテック(Retrospective and High-Technologic Customizing)」といったカスタマイジングが新しい旧車趣味のトレンドとして脚光を浴びています。
 今日投稿したこのいすゞステーツマンドゥビル・ロイヤルエクスクルーシブもまさにそういうレトロテックカーで、1972年から1976年までいすゞ自動車が当時業務提携を締結していたゼネラルモーターズのオーストラリア現地法人・GMホールデンカーズが製造・発売していた最高級セダンを輸入して自社ブランドの最高級グランドサルーンとして発売したものをベースに使っています。シボレーコルベット(C4)ZR-1譲りの水冷V型8気筒32バルブDOHCエンジンを搭載したジェントルな中にもホットな高性能を秘めた「羊の皮を被った狼」または「ライオンの心臓を持つチーター」といった趣のある高級グランドツーリングサルーンになっていて総排気量は5727cc、ボア99.0mm×ストローク93.0mm、圧縮比11.0:1、最高出力375㏋(221.25kw)/5,800rpm、最大トルク51.3kgm(502.7Nm)/4,800rpmを弾き出します。
 トランスミッションは電子制御オーバードライブ付6段変速オートマチックフロアシフト、サスペンションはフロント/ダブルウィッシュボーンシングルコイルスプリング&リア/ダブルウィッシュボーンツインコイルスプリングの4輪独立懸架式、そしてブレーキは電子制御アンチロック回路内蔵4輪ベンチレーテッドディスクを装備し、高速性能と安全性、それに心地よい乗り心地の三拍子がそろった高級車に仕上がっています。
 さて、バックにそびえる建物は1936年創業のクラシックリゾートホテル・川奈ホテル。最近はテレビ朝日系全国ネットで放映中のお昼の連続ドラマ「やすらぎの郷」[原案・脚本:倉本聰]のロケ地にもなっているこのホテルは静岡県も東の果て・伊豆東海岸は伊東市郊外にある高級リゾートホテルです。温泉町にして漁師町、海水浴とマリンスポーツの街としても有名な伊東の街の喧騒から離れた海岸沿いの高台にそびえる白亜の西洋館造りのホテルで、ゴルフコースにテニスコート、夏にはプールもオープンするなどスポーツマインドをそそる豪華な設備が勢揃いしていますので、ゴルフファンも、またそれ以外の方でもごゆっくり寛げるリゾートホテルとして各界からの人気と支持を得ています。そんなお洒落なホテルに、このクルマはきっと似合うはずです!