『青髭』の家では、血が流れた、―屠殺場にも―曲馬場にも。窓はみな『神』の印璽に蒼ざめた。血と牛乳とが流れた。
(ランボオ『飾画』「大洪水後」より)

に触発されて描きました物。
多分ジル・ド・レ由来の青髭の方だと勝手に思ってます。
簡単にいうと聖女ジャンヌ・ダルクに心酔した貴族であり軍人だけど、ジャンヌの火刑後にすさんで黒魔術に手を染め、何百人ともいわれる少年を拉致虐殺した男ですね。

頼むよ~…と言いたいところですが、経歴が厨二心をそそるために何かにつけ題材になりがちだったり。
ランボオの詩もね…厨二心を揺さぶるんだよなあ。

まあそれは置いといて、生きとし生けるものは絶えず多くの犠牲を消費して存在しているんだよなと思うわけです。
それを忘れて無垢な顔はできませんわね…。
この絵はそういうイメージ。

人生を覆う、犠牲と弔いの祝祭
(箔虫)