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本作は、“ステージ上に立つアイドル”だけを描いた作品群です。アイドルにとって最も輝く舞台の上――その数秒の一瞬に、心を奪われるような熱量と儚さを封じ込めました。

スポットライトが差し込む中で放たれる、力強くも繊細な視線。全身を使ったパフォーマンスからにじみ出るプロフェッショナルな所作。そのすべてを、イラストという静止したメディアの中で“生きているように”感じてもらえるよう、細部まで丁寧に描き込みました。

特に意識しているのは、「目」「手」「衣装の揺れ感」です。
・目はファンとのつながりを象徴する場所。視線の先にいる“あなた”に歌いかけているような構図を取り入れています。
・手や指先は、曲のニュアンスやキャラクターの個性を映す大事なパーツ。角度ひとつにもこだわりを込めています。
・衣装の揺れは、ただの布ではなく、その子が何を背負って舞台に立っているかを表現するもの。躍動感のあるシルエットと光の反射で臨場感を演出しています。

また背景には人物を引き立てる色彩・照明・演出を調整しています。スモークが立ち込めるステージや、カメラフラッシュの光など、舞台特有の空気感を最大限に活かしつつ、主役であるキャラクターが最も魅力的に映る瞬間を切り取りました。

このシリーズは、「ただ可愛いだけではない、覚悟を持ったアイドル像」をテーマとしています。
ステージの上でだけ見せる“凛とした顔”、緊張の中で一瞬見せた笑顔――そのすべてが尊く、尊敬に値すると私は感じています。

一瞬で終わってしまうその光景を、何度でも見返せる“絵”という形にすることで、ステージの尊さとアイドルの生き様を、より多くの人に届けられたら嬉しいです。