凪瀬夜霧
最終ログイン:4日前【サンプル小説】花散らしの雨が降る(一部)
他サイトで所属しておりますサークルの、リクエスト大会で書かせて頂いた作品です。
簡単なリクエストが寄せられている中で書きたいものを選び、私が設定をつけ、本編を書き上げる形です。
本分総文字数:3446文字(空白は除外)
▼リクエスト内容
①場面:雨の日の街中
②台詞:「もし……俺が先に逝ったら。お前も一緒に来いよ。○○」
③CP:不器用な強面の任侠構成員×美しくて強かだが儚い若頭
④オプション:任侠・上下関係
▼凪瀬の付けた設定
登場人物
増田修一 31歳
晴彦の護衛であり補佐をする側付きの構成員。真面目で堅物、片時も晴彦の側を離れない。
晴彦の側に居ることで、彼に惚れてしまうがそれを隠し続けていた。が、晴彦から誘いこまれて関係を持ってしまう。それからは部下なのか恋人なのか迷う事がある。
晴彦の為なら弾よけにも鉄砲玉にもなる所存。
湊 晴彦 29歳
組の若頭になったばかりの青年。父親が組長。穏やかに見せて苛烈。例え味方でも一部の者しか信用しない用心深さもある。修一の事を慕うが、同時に恋情による支配欲も多少はある。そういう自分に困ってしまうが、諦めてもいる。
修一の事を一番大事に思っている。
本編に至るまでの経緯
晴彦は2つ年上の増田の事が好きだ。
組長の息子と、幹部の息子。年の頃が同じくらいということで、中学生くらいからずっと、学校でも、私生活でも一緒にいた相手。
実直で真面目、そして優しい兄のような増田のことを最初は部下のように、そして友のように思うようになっていった。
が、思春期も真っ只中になるとそれは変わり、少年から青年へと移り変わるうちに思いは深くドロドロと淀む。肉欲と支配欲が混じり、どうしても増田を独り占めしたいと思い始めていた。
互いに成人し、順当に組織の構成員、そして早い段階での出世を果たし、若頭とその右腕に。そしてプライベートではようやく、愛しい男を手に入れた。
そんな若頭・晴彦と、その右腕・増田のほんの一コマ。