ボカコレ2023春(3/18)に投稿する作品のイラストを募集します。
ラフのご提案歓迎ですが他所でも募集していますので該当なしの場合もあります。
ご検討よろしくお願いいたします。
甲蟲の標本を作り続ける少女
恍惚として甲蟲たちを操るが
実は彼女も囚われの身
標本を作ることで精神を操られ
次第に操り人形に変貌していく、、
といった内容の曲になります。
募集するイラストは
・少女の1枚絵(長く閉じ込められて操り人形に変貌しかけている)
差分(目の開閉または目の色)
赤い目が希望ですがデザインのご提案を優先します
・小物(標本箱、薬瓶、脱脂綿、注射器、ピンセットなど)
・古びた扉 (開閉の差分)
・背景(窓の無い部屋、薄暗い 簡素なものでOK)
イラストの点数が多いので、予算的にここまでは対応可能、
などありましたら提案時にコメントください。
その場合追加発注も検討しますので、全て納品した場合の価格も教えてください。
以下楽曲情報(使用、拡散厳禁でお願いします)
デモ音源
https://78.gigafile.nu/0129-d793d2853e342ec6a30f8ece19451af8f
タイトル:甲蟲
歌詞
鈍色の夢 昨日のことのように恍惚と光る甲殻
強硬な虚空を守衛するよに誇り高く伸びる両角
限定された方角に平滑かつ合理的なる関節
その突起は何?弱点を守るの?
なにそれ綺麗ハイ合格
その固い前翅をそっと
ひらいた奥柔らかな
翅を脈を愛おしく
撫で回してあげるの
あっけなく外れた脚は
醜悪な角度となるも
接着により初期状態を更新するの
あなたには見えない 鋼鉄のピンで
ひとつひとつ丁寧に固定する
気づけば身体中に打ち込まれ
虚でしか居られない
その頭 その胸元
神秘的な角度で
その八重歯 その鉤爪
妖しく光らせて
タッタララ タッタラ
わたしのお人形たち
ラララどうぞ 召し上がれ
モルヒネの夢 陶酔のシャワー
あなたが生きた記憶は醜い
羨望のパレード 喝采にまみれ
溺れなさい 永遠に
永遠に 永遠に 永遠に
酔いどれの乾き切った身体よ
崩れないように着飾れ
ここは永久に閉ざされた庭
お迎えします箱の中
箱の中 箱の中 箱の中
わたしとおふろの時間にしましょう
生温かい湯船
固い腰を牙を柔らかく無力に、、、
その頭 その胸元
神秘的な角度で
その八重歯 その鉤爪
妖しく光らせて
タッタララ タッタラ
わたしのお人形たち
ラララどうぞ 召し上がれ
永遠を約束する麻薬を
爪の先まで行き渡らせる
極度の硬直 しまいには彫刻
誇り高き 彫刻に
彫刻に 彫刻に 彫刻に
宝石になれない無様な蟲は
直ぐに屑篭 サヨナラバイバイ
選び抜かれた個体だからこそ
お迎えします 箱の中
箱の中 箱の中 箱の中
彼がまたやってくる
またやってくる
甲蟲を持って
コウチュウヲモッテ
(ワタシヲココカラダシテ)
以下テキスト(動画の中に一部表示予定)
古びたドアはまた閉じられる
もう何日も、いや何週間も光を見ていない
窓の無い一室。大量の木箱が積まれている。
今日は何曜日だろうか、果たして昼なのか夜なのかそれすら分からない
でもまだ大丈夫だろう。
彼が持ってくる古びたパンは途切れていない。
私はまだ生体で居続けなければならないらしい。
何故昆虫標本を創りつづけるのか、理由はわからない。ただ創り続けるうちに、ただの死骸から美しい標本に変貌していく過程に密かな親しみを覚え始めたことを否定することは出来ない。
身体を湯灌でほぐす、夢のように美しい翅を、荒々しい牙を広げる、鋼鉄のピンでひとつひとつ丁寧に固定する。気づけば数十本のピンが打ち込まれることもあり、あたかも美を獲得するための試練を受けているかのようだ。
美しい姿はまだ固定されていない。時間をかけて、身体の内部まで完全に乾燥させる。極度の乾燥状態になることで、腐食することもなく、誇り高き彫像のように永遠に美しいポーズを維持し続けるのである。
彼らが生きていた頃には一度もとったこともないであろう形態。生命を超えた完全なる美の獲得。それはある種の麻薬のような陶酔をもたらすのだった。
生命のサイクルを超越した昇華のプロセス。その中に、囚われの身である事を忘れて引き摺り込まれていくようだった。