にこにこ無邪気な “いらすとや天使”――
…のはずが、目をそらした一瞬後には
血塗られた手と裂けた口元で、あなたを見下ろしていた。

瞳に宿る蒼い光。
歪んだ天使の輪を掴もうとするその仕草は、
もはや“祝福”ではなく“執着”の表れ。

引き裂かれた頬、紫に染まる傷痕、
浮かび上がるのは、救いを求めるような哀しさと、
それを超えてしまった者の “壊れた美しさ”。

「天使の顔をした怪物は、今日も誰かの祈りに微笑む。」