ran ta様用 提出サンプル

商品の内容

<抜粋シーン>

・出会い

「……あら、あなた……」

その光景を見たヨハンは思わず足を止め、瞬きを忘れた。
乱雑な水拭きの後が真新しい扉の窓から見える景色は、何らおかしなところはなかった。
夕日の差し込み、橙に染め上げられた教室。
その一番後ろの席に、一人座る少女。
ただ、唯一挙げられるのは、彼女は「見えている」と言うこと。

「確か先生と一緒にいた……、ルビーちゃん……だったかしら?」

瞬間、脳裏に先の授業の出来事がフラッシュバックする。
あの一瞬、教室の周りを駆け回るルビーを微笑ましく目で追っていたように見えた。
あれは見間違いではなかった。
彼女には、確かにルビーが見えていたのだ。

「あ……」

ふと、彼女の膝の上でまどろむ様に身を丸めていたルビーが、ピコッと長い耳を立て、一目散に扉に向かって走る。
逃げる?
いや、違う。
こちらに気づいたのだ。

「せ、先生……」

まるでルビーを迎え入れるように扉を開けたヨハンの姿に、彼女は幾分驚いたようだった。
気配を消していたわけではないのだが、あまり周囲に目が行き届かないタイプらしい。

・デュエル

「先攻は貰うぜ! 俺は手札からフィールド魔法《虹の古代都市 レインボー・ルイン》を発動!!」

《虹の古代都市-レインボー・ルイン/Ancient City - Rainbow Ruins》
フィールド魔法
(1):自分の魔法&罠ゾーンの「宝玉獣」カードの数によって以下の効果を得る。
●1枚以上:このカードは効果では破壊されない。
●2枚以上:1ターンに1度、自分への戦闘ダメージを半分にできる。
●3枚以上:魔法・罠カードの発動時、自分フィールドの表側表示の「宝玉獣」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
●4枚以上:1ターンに1度、発動できる。
自分は1枚ドローする。
●5枚:1ターンに1度、自分の魔法&罠ゾーンの「宝玉獣」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを特殊召喚する。

今や古いとさえ言われる旧式ディスクの右端にカードを叩きつける。
それまでミキサーでかき回されていたような闇に覆われた世界が、煌びやかな宝石の輝く遺跡群へと姿を変えた。

「まずはお前だ! 手札から《宝玉獣サファイア・ペガサス》を召喚!!」

《宝玉獣ほうぎょくじゅう サファイア・ペガサス/Crystal Beast Sapphire Pegasus》
効果モンスター
星4/風属性/獣族/攻1800/守1200
(1):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地から「宝玉獣」モンスター1体を選び、
永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):表側表示のこのカードがモンスターゾーンで破壊された場合、
墓地へ送らずに永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く事ができる。

『出番のようだな、ヨハン!!』

「ああ、頼むぜみんな! サファイア・ペガサスの効果発動! このカードが召喚されたとき、デッキから宝玉獣1体を永続魔法扱いでおくことが出来る! お前だ、《宝玉獣ルビー・カーバンクル》!!」

《宝玉獣ほうぎょくじゅう ルビー・カーバンクル/Crystal Beast Ruby Carbuncle》
効果モンスター
星3/光属性/天使族/攻 300/守 300
(1):このカードが特殊召喚に成功した時に発動できる。
自分の魔法&罠ゾーンの「宝玉獣」モンスターカードを可能な限り特殊召喚する。
(2):表側表示のこのカードがモンスターゾーンで破壊された場合、
墓地へ送らずに永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く事ができる。

ペガサスの嘶きに呼び寄せられ、真紅の宝玉がフィールドに出現する。
瞬間、光を失った彼女の目が、揺らいだように見えた。

「更に装備魔法《宝玉の解放》を発動! サファイア・ペガサスに装備し、攻撃力を800アップする!!」

《宝玉ほうぎょくの解放かいほう/Crystal Release》
装備魔法
「宝玉獣」モンスターにのみ装備可能。
(1):装備モンスターの攻撃力は800アップする。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた時に発動できる。
デッキから「宝玉獣」モンスター1体を永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

宝玉獣:サファイア・ペガサス:ATK1800→2600

「カード1枚を伏せてターンエンドだ!!」

実際の執筆の際、内容が変わる場合があります。
日程説明
日程は可能な限りran ta様のご要望に沿う形を取りたいと思います。

料金などは採用後に詳しくお話できればと思いますので、ここに提示されてある1000円は気にしないでください。

<主なあらすじ>

遊城十代の卒業から数年後、童実野町の新たに設立されたデュエルアカデミア分校に、特別講師としてヨハンが招かれた。
十代同様、奔放で無邪気な性格のヨハンは卒業後デュエルモンスターズの歴史を研究する考古学者として活動しており、
今回デュエルテクニックだけでなく、カードの生まれた経緯について講義する学園側の意図があった。
慣れない教師生活に悪戦苦闘するヨハンだが、ある噂を同僚教師から耳にする。
曰く、進入年次生に一人、「カードが見える」と意味不明な言動を取る女子学生がいるというのだ。
自分以外にそんな人間は十代くらいしか知らないヨハンは、半信半疑でありながらもその少女がいるクラスに足を運ぶ。
その少女(主人公)は、見た目こそ普通の少女であったが、ヨハンと同様にカードの精霊を見る力があった。
しかし両親も友達も信じるどころか気味悪がり、両親が寝静まる頃まで学校から帰れずにいた少女に、
ヨハンはかつて十代と出会う前に孤独だった自身の過去を思い出し、彼女の心の支えになることを決める。
しかしその帰り道、主人公を謎の黒い影が襲う。その影は主人公の孤独な不の心を増大させ、飲み込んでいく。
それはかつてアカデミアで十代に倒されたダークネスの分身、「ダークネス・シャドウ」であった。
シャドウは消滅したダークネスに代わって自身が新たなダークネスとなるため、心の闇を持つ人間を媒体にしようとたくらんでいたのだ。
翌日、宝玉獣たちの異変を知らせる声に目覚めたヨハンは、学校で異様な光景を目にする。
昨日まで主人公を明らかに避けていた級友や教師たちが、昔から親しかったかのように談笑しているのだ。
その異常さにかつてダークネスに支配された藤原優介の事件を思い出し、主人公を問い詰める。
すると正体を現したシャドウは、主人公の体を返してほしければデュエルしろと脅迫。
孤立無援の圧倒的不利な状況の中、ヨハンは主人公を取り戻すべく、シャドウに挑む。
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