いち
最終ログイン:24時間以内文章サンプル(文体使い分け等)
※短い文字数の為、しっかり伝わるか分かりませんが、以下のように依頼ごとに文章の雰囲気を分けています
◆女性向け女性視点
そっと、彼が私を抱き締めてくれる。
男性の身体は大きくて、体温が高いなと感じる。
その大きさと温かさを、嬉しいと感じるか、怖いと感じるのは相手次第だけれど、彼からは優しさを強く感じられる。
私が手を彼の胸元に当てて応えると、
「そっと」ではなく「ギュッと」力が込められた。
◆女性向け女性視点
学校に入ったばかりの新入生にとって、上級生は大人っぽく見える…というのは誰もが経験したことだと思う。
けれど私の目には、あの人は本当に大人に映った。
教室で他の生徒たちに囲まれていても、ちょっと浮いているようにすら見える。
でも、制服はきちんと似合っているから不思議だ。
◆男性向け女性視点
見つめ合っていると、彼はどこか寂しそうな、困ったような表情を浮かべた。
好きな人が相手だからこそ、そういう僅かな表情の変化にも気付いてしまう。
それに、もし私で彼の寂しさを解消出来るのなら、なんでもしてみたい。
「……この前の続き、やってみる?」
◆主人公以外のキャラの心情や価値観を描写することで、物語に厚みが出す例
※アイドル養成校の校長が主人公を諭すシーン(主人公が知人の男の子に現を抜かし、仕事で失敗した)
「私が何故、所属アイドルに恋愛禁止を強いているのか、考えたことはある? もしあなたが彼に夢中になっていたら、ファンがあなたを見た時に『こっちを見てくれていない』と思うからよ」
最近の彼女の瞳に、温かさの中に戸惑いと切なさが混じっているのを見た校長は、同じ女として、それが恋愛感情によるものだと以前から気付いていた。
「はい、申し訳ありません……」
もう一度謝ると、何度目か、頭をぺこりと下げて校長室を去って行く。
寮棟の方に駆けていく彼女の背中を、ガラス越しに見て、
(まぁ、昔の経験談でもあるなんて、今は言えないけれどね……)
そうやって同情を滲ませた。
校長は、必死に謝る主人公と、過去の自分を重ねてもいたのだった。
◆怒り表現の性差の例
男キャラ「お前も調子乗ってると、あの馬鹿みたいに潰しちまうぞ」
※腕力が控えてる(というよりそれを行使したい)感じ
女キャラ「私が言った通り。これで2回目ね。3回目もありそうで楽しみだわ」
※言葉や理論で勝とうとする感じ
◆男女キャラ共通で使える、一行論破表現
A「俺はあの高層ビル、××タワーの最上階に事務所を構えているんだぞ」※嘘、虚勢
B「××タワーの最上階は展望台になっています。企業は入っていません」
◆海で(思い切り男性向け)
女1「お兄さん、ちょっといいですか~」
女2「ずっと私たちのことガン見してる癖に、いつまでもナンパして来ないから、こっちから声掛けに来ましたー」
女1「近くにさ、水着のまま入れる貸し部屋あるから、そこ行こ。言いたいことあるならそこで話聞くから」
■閑話休題
・筆者は男性であろう女性視点
私は無我夢中で、ヒールのまま駆け出した。
・筆者は女性であろう男性視点
そうだ、あいつの誕生日には、焼き菓子でも作ってやるか。
◆笑わない踊り子(男性向け寄り両性向け)👑
街の中心にある広場に、時折踊り子の女性がやってきて踊りを披露する。
高いステージに立って披露されるそれは、ある幼い女の子の目に、とても魅力的に映った。
いつも多くの人々に囲まれて踊っている踊り子の女性。
その見た目も衣装も動きも、奇麗で可愛くて格好良い。
女の子はそんな姿に密かに憧れ、部屋で見よう見まねで踊っていた。
踊りを見られるのはなんとなく恥ずかしいと思い、誰にも言えなかった上に、ステージに立っているあの女性と何度か目が合っても、微笑み返してくれることは無かったが。
時は流れて『女の子』から『少女』と言える年齢になった頃。
踊り子が街へ来る本当の理由を知ってしまった。
踊りを見ている人間が大人の男性しかいない理由も、踊り終えると宿屋街の方に去って行く理由も、知った。
あの時憧れていた女性が来なくなって数年が経つ。
目が合っても笑いかけてくれることが無かったのは『あなたが見るべきものではない』と言いたかったのだろうか。
ただ、少女の心に芽生えた憧れは消えない。
独学ではあるが練習を続けたことで、それなりに踊れるようになってしまっている。
少女は、これからも『踊り子』を目指すべきか悩んでいる。

