Residing outside Japan?
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◆女性向けの女性視点
そっと、彼が私を抱き締めてくれる。
男性の身体は大きくて、体温が高いなと感じる。
その大きさと温かさを、嬉しいと感じるか、怖いと感じるのは相手次第だけど。
……彼からは優しさを強く感じられる。
私が手を彼の胸元に当てて応えると、
「そっと」ではなく「ギュッと」力が込められた。


◆男性向けの女性視点
見つめ合っていると、彼はどこか寂しそうな、困ったような表情を浮かべた。
好きな人が相手だからこそ、そういう僅かな表情の変化にも気付いてしまう。
それに、もし私で彼の寂しさを解消出来るのなら、なんでもしてみたいと思う。
「……この前ちょっとだけしてみたアレ……続き、やってみる?」


◆こういう設定好き
・1歳差くらいの兄弟が2~3歳の頃に別々の家庭に引き取られる
・大人(22歳くらい)になって同じ会社や組織に入る
・互いに兄弟だとは気付かずに親しい仲になる


◆こういうの好き(おそらく女性向け)
「つ、付き合い……たいんだけど」
私は、いつからかずっと思っていたことをついに言ってしまうと、恥ずかしさが心を満たす。
彼の口から「えっ?」と言う声が聞こえて、こんな状況でも変わらない彼にちょっともどかしさも覚える。
「女の子に……私にこういうこと言わせないでよね!」

自分の顔が真っ赤になっていそうなことを感じながら、なるべくいつもの調子になろうとそんなことを言うと、
「だって……ずっと、付き合ってると思ってたから」
今度は私の口から「えっ?」と声が漏れた。

「いつから? なんでっ? ……あ!」
私は今、自分から交際申し込み?というか告白したことに気付き、熱い身体がもっと熱くなる。
昔、高熱で倒れた時よりも熱い。

ていうか、これっていつから付き合ってることになるの。今日から?
もう既に交際何か月目です、とか言われても実感無い。
記念日とか……そういう区切りをつけたくて……こ、告白したのに。


◆母なる人(男性向け)
5歳から14歳の男女の孤児が数十人集まる、とある施設。
彼らを引き取った管理者の男性が父親役を担い、その男性は孤児たちから「お父さん」と呼ばれても否定しない。

ある日その男性は、見知らぬ大人の女性を孤児たちに紹介した。
常に微笑みを絶やさないその女性は、孤児たちにとっての母親になりたいと言う。
ふたりは夫婦なのかは分からない。

元々、この施設にいる人間に対して個人的な事情の探り合いは禁忌だという雰囲気があり、皆子供なりにそんな空気を理解していた。

急な「母親」の登場によって、それまで管理者の男性を「お父さん」と呼ぶなどくだらないと思っていた少年たちの雰囲気が変わる。
女の子たちは揃って「大人になったらお母さんみたいになりたい」と慕っているが、少年たちが抱いているのは、そんな真っすぐで素直な感情ではない。

本当は「お母さん」と呼びたい。ずっと母なる存在を求めていたのだから。
しかし、少年たちは誰もそう呼べない。
近くにいる時に感じる甘い匂いも、ふと触れられた時の柔らかい感触も、初めて知ったもの。
もっと幼い頃には確かに抱いていたが、いつからか忘れていた、あるいは考えないようにしていた、母性の渇望。
そして、恋慕の情。そんな複雑な感情が湧いてくる。


◆踊り子(ほんのり男性向け、第三者視点)
街の中心にある広場に、時折踊り子の女性がやってきて、街の皆に踊りを披露する。
高いステージに立って披露されるその踊りは、ある幼い女の子の目に、とても魅力的に映った。

いつも、多くの人々に囲まれて踊っている踊り子の女性。
その見た目も衣装も動きも、奇麗で可愛くて格好良い。
女の子はそんな姿に密かに憧れ、部屋で見よう見まねで踊っていた。

踊りを見られるのはなんとなく恥ずかしいと思い、誰にも言えなかったし、
ステージに立っているあの女性と何度か目が合っても、微笑み返してくれることは無かったが。

時は流れて「女の子」から「少女」と言える年齢になった頃。
踊り子が街へ来る本当の理由を知ってしまった。
踊りを見ている人間が大人の男性しかいない理由も、踊り終えると宿屋街の方に去って行く理由も知った。

あの時憧れていた女性が来なくなって久しい。
いつだったか、目が合っても笑いかけてくれることが無かったのは
「あなたが見るようなものではない」と言いたかったのだろうか。

ただ、少女の心に芽生えた憧れは消えない。
独学ではあるが練習を続けたことで、それなりに踊れるようになってしまっている。

少女は、これからも「踊り子」を目指すべきか悩んでいる。